ああああああ

何かしらを書くかもしれない

「動物の系統分類と進化」感想

めっちゃ授業面白い先生が紹介してたので図書館で借りて読みました。前半は分類の意義とか方法、後半は分類した集団の特徴解説、という感じで個々の動物について知りたい時も分類全体を学びたい時も役立ちそうな本だし、普通に読んでても面白い大変良い本だと思いました。後半は昆虫(六脚類)、鋏角類(クモ類)とか興味あるとこだけパラパラ読んでいきました。

以下、印象に残った部分まとめ

 

分類と階層的な取り扱いによって人は限られた記憶を節約して用いることができ、知識を整理するのに大変有効な手段となる。

ある基準に基づいた類似によって、似ているものを集団にまとめ、似ていない物の集団とは区別する。そして、集団にも名称を与えていく。

それぞれの集団の共通した性質や、集団間の違いを理解することにより、そこからそれを支える規則が見出されていくこともある。そうしてできた多数の集団間で比較すると、さらに1つ上の段階の類似の集団をつくることができる。

名称と階層は分類学的な方法の根幹をなしている。

 

現在使われているリンネ式階層分類体系の階級は、大きい方から界、門、綱、目、科、属、種、である。ただし、界については六界説、五界説、3ドメイン説など議論が未だ続いている。ちなみに、界の上にドメインがあるという説に基づくと、人間は真核生物ドメイン動物界脊索動物門哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属ヒト、であるらしい。さらに亜目とか上科とか族とか色々あるので、これだけ覚えていれば寿限無のように飲み会のネタになること間違いなしである。(要出典)

 

これは、現在の動物の姿を分類したものである、というのは明らかであろうが、ここにチャールズ・ダーウィン大先生の進化論を組み合わせると面白いことが起こる。

ダーウィンの進化論の主張はざっというと

①突然変異により同じ種でも個体差がある

②子は親に似る

③生き残りやすい個体が子供を多く残す

の3つを組み合わせて、生き残りやすい個性を持つ個体が増えていく、というもの。

進化によってある特徴を手に入れることで動物のグループが別れるため、まず「より上の階層で別れているグループはより早い段階で別れた」ことがわかり、さらには「より上の階層での違いはより早い段階で得られた形質だ」ということもわかる。

さて、より早い段階で別れたグループは何が違うか。ここで登場するのがDNAの塩基配列である。

 

親のDNAが複製され(有性生殖の場合はさらに両親のDNAが組み合わされ)子へ受け渡されることで生物の形質は遺伝していく。しかしその複製は必ずしも完全ではなく、10億塩基に1つほどの確率でミスを起こす。そしてそのミスの確率は昔も今も変化しないとされている。DNAの変化のうち子の生存にプラスに働くものは残りやすくマイナスに働くものは残りにくいが、プラスにもマイナスにも働かない変化は同じ確率で残される。(ダーウィンの進化論は大部分正しいと思っていたのですがちょっと下の記事読んだら怪しく思えてきたので進化の話は軽く流しました。興味がある方は下の記事も読んでみてください。)

参考 http://www.voynich.com/evolution/index.html

 

その中立な遺伝子が異なる数が多い種同士は早く別れ、少ない種同士は遅く別れたと言えるのだ。

つまり、形質の差だけでなく、DNAの差によっても生物の分類が行えるのだ。これを分子系統解析と呼ぶ。分子による系統推定は形質によるものと比べ様々な優れた点がある。

①客観性が高い

②形質の変化は複数が同時に変化することが多いが、分子配列の変化はみなが独立だと考えられる

③大量のデータが容易に得られる

④4種のヌクレオチド(アミン、チミン、グアニン、シトシン)または20種のアミノ酸からデータが構成されているため、モデル化がしやすい

⑤時間を推定しやすい(分子時計という言葉もあるほど)

真核生物のDNAを調べる時、核とは独立にDNAを複製して増殖しているミトコンドリア葉緑体のDNAで調べることが多い。たとえばミトコンドリアは1つの細胞に数百〜数千個あり、1つのミトコンドリアは5〜6個のDNAをもつため、核のDNAよりも数が多いという利点もある。

一方、原核生物を分子系統解析する時には、リボソームRNA(rRNA)が使われる。これのおかげで多くの関係が明らかになった。リボソームは、mRNAの遺伝情報を読み取ってタンパク質へと変換する機構である翻訳が行われる場である。大小2つのサブユニットから成り、これらはタンパク質とRNAの複合体である。(wikiより)

 

それから、多細胞生物は単細胞生物が多く集まって生まれたのか、それとも単細胞生物の構造が複雑になって生まれたのか。や、個体の発生は動物の発生を繰り返すのか(反復説)。など、様々な興味深い話がかかれています。

 

みなさんもぜひ1度読まれてはいかがでしょうか。

知識も理解も足りない部分が多いと思いますので間違いなどありましたらお教え頂けると有難いです。

人生初パーマ

私ああああああは

この度

人生初パーマをかけました〜〜!!!!🎉🎉🎉

結論から先に言いますと、やってよかった!です!

本当は、カットだけする予定だったんですよね。いや、本当の本当はカットもする気なかったです。結構伸びたなーって思いながら家帰って、「そろそろ切りんちゃいねー」とか母親に言われて、京都帰ったら切るわーって言ったんですよ。そしたら、

「その髪で家にいられたくない」

と。そこまで言うなら仕方ない切るかと。親孝行なので。偉いぞああああああ。

そんなこんなで翌日にカットを予約しました。ホットペッパービューティーで(ドヤ顔)。

次の日は11時に起きてツイッター見たり姉と母親とボドゲしたりツイッター見たり本読んだりツイッター見たり充実した時間を過ごして、いよいよ予約の時間40分前だなってくらいになって姉から「そういえばどんな髪型にするん?」って聞かれて髪型考えとかないといけないの思い出しました。やばい。時間ない。とりあえず準備(まだパジャマ着てた)してると母親と姉が大学生の髪型調べてるんですよね。んで、「パーマかけんのん?」って2人に言われ、「えー別にいいよー」って返したんですけど、母親がパーマ代くれたので(ちょろい)、かけることを決意。ナイス判断ああああああ。

美容室行って、カットで予約してたんですけどパーマかけるのは時間的に厳しいですよね?って店員のお兄さんに聞いたらあーちょっと厳しいですねーって言われまして、まぁそりゃそうだと。座ってちょきちょきされてると店に電話かかってきて、店員さんが対応。んでお兄さん戻ってきて(1人で店回してた)またちょきちょき。ちょっとしてから、やっぱりパーマやります?ってお兄さん。さっきの電話キャンセルだったのかとか思いながらお願いしました。ナイスキャンソー。

じゃあパーマしますねーって言いながらお兄さんがよくドレッシング入れるアレみたいなやつとかカラフルなバームロールみたいなやつとか乗せたカートごろごろ持ってきました。

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バームロール見ておおー!テレビとかで見るやつ!!!ってテンションが上がります。初めていきまーすってバームロールに髪の毛を巻きつけドレッシングをかけ……くっせ!!!!!????思わず口に出ました。臭いが目にしみる。そしたらお兄さん「アンモニアですからね〜」。おいまじかよ。「僕がおしっこ混ぜても絶対に気付きませんよね。」それを口に出さないお約束でしょ!?その後も頭の上に髪の毛時々バームロール〜アンモニアドレッシングを添えて〜が形成されていきます。くさい。パーマ注文されると臭いからやだなーとか思わないんですか?って聞いたら、「いやもう全然慣れました。お客さんは臭いなーくらいでしたけど、くっせ!!!!!!とか言ってるお客さん見ると正直大げさだろ。というか頭動かさんでくれ。とか思いますね」って。毒舌だな。

その後少しアンモニアバームロールにラップかけて時間おいてから、髪を固める白い液体を頭にじょぼじょぼとかけられました。アンモニアバームロール〜クリームを添えて〜出来上がりです。またちょっと時間をおいて、大量のバームロールを外し、ドレッシングとクリームを洗い流してくれました。そして鏡の前に行くと、お!おおお!!頭に海藻がへばりついています。ドライヤーで熱を加えると少しは馴染むそうで、海藻が乾くにつれて髪の毛になっていきます。そして、出来上がり!「誰だテメェ」鏡の向こうの自分に頭の中でそう問いかけます。くるくるの自分に見慣れてなさすぎて正直似合ってるかどうか全くわかりませんでした。お兄さんにいい感じでしょ?って言われても「なんか、別人みたいです。」とかしか言えない。お兄さん、親を驚かせちゃいましょって言いながらワックスつけてくれます。後ろこんな感じって見せてくれました。おお!後ろいい感じですね!って言うと前はどうなんだって笑われました。なんか、変わりすぎててよくわかんないです。でもいい感じな気がします。とか言ってありがとうございましたーってお金を払って店を出て家に帰りました。母親には「おおおおおだれかと思った!」と言われ、姉には「よくなったじゃん!」「3割増しでイケメン風」「ほらパーマかけてよかったでしょ?」などと言われ、父にも「大学生っぽくなった」と言われました。嬉しい。えへへへ。ご飯食べて人生ゲームしてお風呂に入ると、自分じゃない自分が鏡に映ります。楽しい。そして髪を洗い……くっせ!!!!!!???お店の中で嗅いだほどではないですがワックスで隠れていた臭いが水とともに流れてきます。ほんとびっくりしました。あと、お風呂上がって聞いたんですけど、パーマかけた当日は髪洗わない方がいいんですね。それは教えてくれよお兄ちゃん…。

 

結局パーマかけて何が一番よかったかって聞かれると今のところほめてもらえることなんですよね。あと、パーマで髪が短く見えるので目にかからない髪型の選択肢が増えました。

 

一方で、ちょっとなーと思うのは、

パーマが1ヶ月くらい落ちるって言われたことと、

せっかくだしセットしなきゃいけないっぽいことですね。いや、しなきゃいけないことはないんですけど。朝起きるのちょっと早くしなきゃ。

あとは、やっぱりお金がかかりますね。特に月一でかけるとなると…。

 

まぁ、でもそれを差し置いても身近な人にめっちゃ褒めてもらえるので満足してるんですけどね!

明日は特に予定もないし町でも歩いてみようかなーとか誰かと会えたらいいなーとか思ったりしてます。ちょっと積極的になれるのもパーマ効果?かもしれませんね。

死ぬほど長くなりましたが読んでくださった方ありがとうございました。それではまた。

なかむら

好きだ生鮮館なかむら!!

君はいつもそこそこの値段で美味しい食べ物を提供してくれる!そして時には広告でとても安くしてくれる!そういうところが好きなんだ!

お肉コーナーで流れてるBGMはちょっと頭に残りすぎるけど、でも、そんな所も含めて大好きだ!もっと近くに暮らしたい!

確かに一時期は安さを求めてグレース田中とか、近さを求めてメルシーマルギンとかに気持ちが移ったこともある。

でも、やっぱり君のことが忘れられないんだ!

こんな俺を…客として、扱ってくれないか?

余裕がある時はきっと会いに行くから!待っててくれ!

『戦争における「人殺し」の心理学』

1回読んでとてもいい本だと思ったので勝手に興味深いところをまとめ直しながら要約しました。気になった方は買って損はないと思います。

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https://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%B4-%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4480088598

 

1        戦場で何が起きているのか

1.1       例

『一八七六年六月一六日、ローズバッド·クリークで、クルック将軍率いる部隊は二万五〇〇〇発の銃弾を費やしたが、インディアンの死傷者は九九人、つまり命中率は二五二分の一だった。また、一八七〇年のヴイッセンブルクの戦いのとき、フランス軍は要塞化した陣地を防衛するため、開けた戦場を進撃してくるドイツ軍に発砲したが、四万八〇〇〇発を費やして倒したドイツ兵は四〇四名だった。つまり命中率は一一九分の一である(しかも、死傷者の一部、というよりおそらく大多数は、砲撃によるものなのはちがいない。それから考えると、フランス軍の命中率は驚くべき低さということになる)。(中略)

 この傾向はベトナムの銃撃戦でも見られる。敵ひとりを殺すのに五万発以上の銃弾が費やされたのである。ベトナム海兵隊第1師団の衛生兵だったダグラス·グレアムは、敵味方の銃弾をかいくぐって負傷兵の救援に向かったというが、「誰にも当たらない無駄弾丸があんなに多いとは驚いた」と語っている。』

『パディ·グリフィスの「南北戦争の戦術」からの引用である。(中略)

 声はすれども姿は見えず、大声で叫んでいれば中隊でも連隊のふりができた。のちに聞いた話では、両軍のさまざまな部隊が「大声に怯えて」持ち場から逃げ出していたという 。』

『S.L.A.マーシェル将軍は、第二次世界大戦の米軍兵士のうち発砲した者は十五ないし二十パーセントだったと結論した。』

 

どうして戦場において多くの兵士はこのような行動をとるのだろうか。それを考えるために、グロスマンは闘争、逃避、威嚇、降伏という4つの行動によるモデルを戦場に当てはめている。闘争イコール人殺しはしたくなく、仲間や上官の目があるために逃避という手段もとれない。そのため、相手に当たらないように発砲することで威嚇し、あるいは発砲せず味方の手助けや連絡などをすることで実質的に相手に降伏するという選択肢をとるのだ。

このような選択を迫られる戦場の兵士にかかる心理的負担は想像を絶するものだろう。グロスマンはこう語る。

『自分と同種の生物を目の前で殺すことへの抵抗感はきわめて大きい。自己保存本能、上官の強制力、仲間の期待、戦友の生命を守る義務、これが束になってなお克服できないこともめずらしくない。

戦闘中の兵士は悲劇的なジレンマにとらわれている。殺人への抵抗感を克服して敵の兵士を接近戦で殺せば、死ぬまで血の罪悪感を背負いこむことになり、殺さないことを選択すれば、倒された戦友の血への罪悪感、そして自分の務め、国家、大義に背いた恥辱が重くのしかかってくる。まさに退くも地獄、進むも地獄である。』

 

1.2       抵抗感に関わる要因

次に、人を殺す際に兵士が感じる負担を変化させる要因について説明する。グロスマンは標的との心理的、物理的距離や、集団免責などを挙げている。一つずつ見ていく。

1.2.1   心理的距離

相手を自分たちと近い存在である、と認識している時と遠い存在であると認識している時では相手を殺す際に感じる罪悪感は異なる。具体的に、人種や民族の違い(敵をジャップ[1]、クラウト[2]などの名で呼ぶのはこれを強調するためである)、悪を倒すという構図(真珠湾攻撃後のアメリカなど)、社会的距離(貴族vs農民など)、機械の介在(暗視装置など)などがあるとき、人は他者を遠い存在であると感じ、殺すのに感じる抵抗感が薄れるのだ。

1.2.2   物理的距離

相手と自分との距離が遠くなればなるほど殺す際の抵抗感は薄れる。目の前の敵を一人殺すよりも戦闘機で上空から爆弾を落とす方が抵抗を感じにくいのだ。

1.2.3   集団免責

戦車や大砲などのように、複数人で一組となって相手に攻撃する場合、罪悪感が分散されるため、より殺人の抵抗を感じにくい。

 

2        条件付け

2.1       条件付けとは

ここでの条件付け(conditioning)とは、第二次大戦後アメリカで行われた訓練のひとつである。具体的にはこうだ。現実の戦場になるべく近い環境でサッと飛び出る人型の人形をとらえる訓練をし、成功すると報酬が与えられ正のフィードバックが得られる。ただし、上司の命令のないタイミングで発砲すればペナルティが与えられる。これを反復することでほぼ(あるいは完全に)無意識のうちに現実の戦場において標的をとらえることができる、というものだ。

2.2       結果

第二次大戦時に『十五ないし二十パーセントだった』発砲率はベトナム戦争においては驚くことに『九〇から九五パーセントにも昇った』という。

2.3       現在の社会と条件付け

現代社会にあふれる様々な暴力的な映画やゲームによって、人々は知らず知らずのうちに条件付けされてはいないだろうか、とグロスマンは危惧する。ポップコーンを食べながら友人と暴力的な映画を見たりすることで、快楽というプラスな感情と映像内の暴力とが結びついたり、さらに権威者による命令にかかわらず現実と近いゲームで人を殺すことで、制止のきかない殺人者が生まれたりしないか、と危惧しているのである。また、グロスマンは「十三日の金曜日」のジェイソンなどのサディスティックな殺人者を子供が大量に見ることで子供が彼らをモデルとして学習してしまわないか、とも心配している。

 

3        まとめ

これまで戦場で兵士が何によって何を感じ、どう行動するのか、を見てきたが、私は兵士が自分や仲間の命をかけてでも相手を殺したくないと感じているところに希望を見いだしたい。戦場で敵同士という極端な関係においても人間は人間を大切にしてしまうならば、平和な状況でどうして友好的な関係が結べないはずがあろうか。

昨今、自国中心主義的な政権が世界中で権力を握っているが、彼らの主張のほとんどは1.2で見たような、自分たちとそれ以外は遠い存在で、自分たちがそんな奴らのために不利益をこうむる必要などないだろう、というものだ。政治の判断に抗うことなんて結局できない、という意見も確かに正しいのだろう。それでも私は人々が人種や国籍など様々な「違い」を超えて相手を同じ人間と認識することが争いを減らすことになると信じている。最後に、一番好きなエピソードを引用してしめくくろうと思う。

 

『第二次大戦にドイツ兵として従軍したヘンリー·メテルマンが、ロシア戦線での自分の体験をつづったものである。

 

戦闘が小康状態に入ったとき、ふたりのロシア人がタコツボ[3]を出て、メテルマンのほうへ近づいてきた。私はふたりに歩み寄った。……ふたりは自己紹介をして……煙草を一本差し出した。私は煙草は吸わないが、せっかく勧めてくれたのに断るのは悪いと思った。だがひどいしろものだった。私は咳き込み、あとで仲間に「ロシア人ふたりといっしょに突っ立って、頭が吹っ飛ぶほど咳をして、そりゃあいい印象を与えただろうよ」と言われたものだ。……ふたりと話をして、こっちのタコツボに来てもいいと私は言った。そのなかでロシア兵が三人死んでいたからだ。申し訳ないことだが、私が殺したのである。(中略)……私はちょっと手を貸してやって、三人でかがみこんで、その給与手帳の一冊に写真が何枚かはさんであるのを見つけた。ふたりはそれを私に見せてくれた。三人でそこに突っ立って、写真を眺めた。……最後にもういちど握手をした。ひとりは私の背中をぽんと叩いて引き上げていった。(中略)(仲間からふたりのロシア兵が死んだと聞いて)私はひどく悲しかった。人間と人間、同志と同志として会って話をしたのに。かれらは私を同志と呼んだものだった。奇妙に聞こえるかもしれないが、この狂った戦闘で死なねばならなかったかれらのことが,あのときは味方の死よりも悲しかった。いまでも思い出すと悲しくなる。』

 

4        参考文献

デーブ・グロスマン(2004)『戦争における「人殺し」の心理学』安原和見訳、筑摩書房.



[1] Japaneseの略、日本人、日系人を指す
[2] キャベツの意、ドイツ人を指す
[3] 個人用の小さな塹壕のこと

ロシア語をにわかが語ってみた

第1章 出会い

あの日まで私は少しアニメや女性声優が好きなだけの普通の高校生だった。しかしその日、ある声優さんを知った。上坂すみれさん(以下すみぺ)である。

すみぺの名前は鬼灯の冷徹のEDのおかげで知っていたのだが、詳しく知れば知るほど「な、なんなんだこの人は…」となり続ける、噛めば噛むほど味が出る、スルメ声優なのだ(語弊)。

すみぺのどこにそんな驚いたかというと、そのソ連への愛情にある。ソ連を愛し、上智大学国語学部ロシア語学科卒業、1stアルバムのタイトルは「革命的ブロードウェイ主義者同盟」…など、挙げだすとキリがないので詳しくはwikiでも見てくださいな

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%9D%82%E3%81%99%E3%81%BF%E3%82%8C

 

この人はロシアのことが好きでしかもそれを発信していく姿勢や自分の好きなことを好きと言える芯の強さに惹かれて、いつしかこんなにもすみぺ魅了するロシア語を学んでみたいと思うようになっていったのだ。

あの日から、私は少しアニメや女性声優が好きなだけの普通な高校生から、少しアニメや女性声優が好きでロシアに少し興味があるだけの高校生となった。

 

時は流れ、私は無事京都大学に入学した。そして第二外国語を選ぶ時、「ろ、ロシア語あんの!?!?なんで???」と思いつつももちろんロシア語を選ぶことを決めた。両親に「もっと役立ちそうな言語を選べばいいのに」「難しそうだけどほんとに大丈夫?」とやんわりと反対され、「すみぺに憧れて…」なんてもちろん言えないので少し説得に苦労したが、ロシア語を無事履修登録し、京都大学で本格的にロシア語と出会うこととなる。

 

 

第2章 ロシア語愛を語ろう

先に言っておくが、私は日本語と英語とロシア語しか知らないし、ロシア語なんて週2日を4ヶ月やった程度のにわかなので、日本語と英語と比較してこれまでに習ったロシア語の面白いところを書いていくことになる。余談だが、面白いと思ったからと言って毎日ロシア語でドストエフスキーを読んでいる、なんてことは全くなく、テスト直前なんて焦りまくってた系の人種なので悪しからず。前置きが長くなってしまった。

全体的な印象としては、英語よりはかなり日本語に近い言語だなーといった感じだ。また、ロシア語の単語を覚えていると英語に似たような単語がある単語が多いことに誰でもすぐ気付くと思う。あとは名詞が男性女性中性の3つに分けられることで英語にも日本語にも全くない感覚を味わうことになると思う。

 

1つ目から行こう

有名だとは思うが、ロシア語には6つの格変化(単語に「~を」や「~の」といった意味を持たせるもの)がある。そのため、格変化がない英語では存在するSVOのような決まった語順(もちろん例外はある)がなく、思いついた順に単語を置いていっても伝わってしまうのだ。これが日本語にすごい似てるんだ。例えばこの文章「タケシがボブにお前のことアリくらい好きだって言ったんだよね」について考えてみる。

英語だと「Takeshi told Bob that I liked him as much as aunts」とはなっても「Bob told Takeshi that ~」とすると意味が変わってしまう。でも、格変化があると「ボブに、言ったんだよね、タケシが、お前のことアリくらい好きだって」と言っても通じるのだ。通じたでしょ?日本語でも(ドヤ顔)。

語順が似てると言えば英語だと場所とかを表す時に文末に置きがちだが、ロシア語は日本語と同じように最初に置くことが多い気がするし、そもそも先生が「日本語の語順の通りに書いたらいいよー」と言っていた(責任逃れ)。

ちなみに、格変化で固有名詞も変化するので、文章中でイヴァンがイヴァナになったりアンナがアンヌになったりするのも地味に面白かったりする。

 

2つ目、英語っぽい単語だが、これはなんか改めて話すとそんなにインパクトがないが、この概念は最近入って来たのかな、とか考えると面白いし、単語覚える時に役立つ(本音)。例えばстудент(カタカナにしづらいがあえてするならストゥジェント)英語のstudentだったり футбол(フドボル)が英語のfootballだったりとか。あーサッカーって概念は新しそうだなーとか考えながら単語覚えてるとちょっと楽しい。

 

最後の名詞の性についてだが、始めは「本は女性なんだーなんでだろー」とか考えてたがたぶん関係ない。そんなの覚えられへんやん普通!と思うかもしれないが、安心してくれ。単語の最後の文字で性がわかる(わかってしまう?)のだ。例えば最後が子音だと男性、aだと女性、oだと中性、みたいな感じである。名詞の性によって動詞や形容詞の語尾も変わるし、格変化の仕方も変わるので3倍覚えなきゃいけない感じだけど不規則変化少ないから許してあげて。

これ、何がやばいって「友達と遊んでる」って言う時に男友達か女友達かって特定しちゃうんだよね(もはや別の単語がある)。浮気できn…。

 

 

こんな感じで、文字変だし意味わからんでしょ!と思われがちなロシア語も(物好きにとっては?)面白いんです!!!

最初小説風なのに途中から口語になってったり適当ですがここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

ロシア語(とすみぺ)に少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。

間違いあったら遠慮なく指摘してください。それと、感想を頂けると大変喜びます。

それではまた機会がありましたら。

京大化学対策に使った問題集、参考書レビュー

物理でも書きましたが自分にあったレベルのものを使いましょう。

物理↓

http://ten-volley113.hatenablog.com/entry/2018/03/13/135753

 

1

学校で配られたセンサー化学(覚えてない)

理解してから見るといい問題だと思うのですが理解してないのに触れるには解説が雑であまり良くないと思います(当たり前か?)。Doシリーズの方が良さそう。

 

2

化学の新研究(高3夏休みくらい~)

かなり分厚い。教科書に注釈を付けまくったような参考書(問題はほとんどない)です。楽しくて読んでいると時間が吸われていくので辞書として使うのがやはりいいと思います(経験談)。しっかりした解説がついてる問題集を買えばこれはなくても大丈夫だと思います。あると安心ですが。

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3

重要問題集(7~11月)

何周も何周も何周もしました。が、身についた感じがしない。プラス京大レベルには問題の難易度的に届かない。解説雑なのでこいつは下に書く新演習を使うために挟むものくらいに使うのがいいと思います。何百時間とかけた時間の半分でも新演習に使いたかった。(個人の感想であり…)

 

4

駿台有機化学演習(11月~1月)

題名の通りです。問題数が多く、時間はかかりますがその分力はつきます。ただ、問題の難易度も考えてどの層の人向けなのかいまいちわかりません(やりましたが)。京大は有機の出題が多いので新演習やって25カ年やれば十分な気がします。

 

5

化学の新演習(2月)

既に何度も名前を出しましたが、化学のものでは個人的に1番好きです。新研究と同じ作者なのですがまぁこっちだけあれば大丈夫と思います。問題は「ちょうど京大が解けるようになるレベル」です。もっと早く出逢えばもっと有効活用出来ただろうと考えると悲しみの雨(PH2.5)。解説がとても丁寧で、周回すれば解ける問題がどんどん増えていく感覚が味わえると思います。

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6

25カ年(1.2月)

普通に半分くらい解きました。時間は測りながらがいいと思います。

 

 

2018.12追記

改めて読むと物理と同じくらい雑ですね。

新研究、新演習の作者卜部(うらべ)さんの顔写真が新研究の表紙一枚めくったところとかに確かあるんですけど、写真写り悪くて毎回笑ってました。が、私の免許証の写真もあんな感じになってしまい悲しみの雨(もういい)。

大学に入っても使えるし…と思って買った新研究、無事開くことなく1年が終わろうとしています。や、ちゃうねん。農学部思ったより化学しないアンド化学があまり好きじゃないことに気づいただけやねん。前期に物理の授業取ってるけど今取ってる生物の方が10倍は面白いし(化学の参考書の話をしろ)。

新演習に出会ったの、確かセンター終わってからくらいなんですよね。全然過去問解けないし重問に嫌気がさして。新演習買って、家に帰って、解いて、解説わかりやすすぎて感動したの覚えてますもん。

あと、新研究新演習両方とも表紙が大好きです。特に新研究のあの紫な感じ。大好き。

なんか、こう、大好きな問題集あると、人って強くなれる気がする。訂正が20個くらいあっても動じなくなれる気がする。

って結局新演習と新研究の話しかしてない。

長くなったのでこのくらいで。

 

数学↓

http://ten-volley113.hatenablog.com/entry/2018/03/13/132917