札幌から京都まで日本酒の酒造を巡りながら帰ろうと思います。
日程
1日目
2日目
秋田→酒田→羽前大山(うぜんおおやま)→新潟
3日目
新潟→金沢→加賀温泉
4日目
加賀温泉→京都
時間は画像参照
本当は青函フェリーで北海道を脱出する予定だったのですがフェリーターミナルまでの移動が難しく一日目が本当に移動で終わってしまうので諦めました。フェリーを使うなら五稜郭から徒歩か札幌からシャトルバスの二択になるかと思います。
また、本来は特急に乗る予定もなかったのですが鈍行では北海道が広すぎて一日目が本当に(以下略)。というかフェリー乗れない時点で新幹線使わないと本州に出られないので仕方ないですね。
札幌で泊めてくれた友人に6時過ぎに別れを告げ、酒造巡りの旅開始です。と、札幌駅に向かう前にスーパーに寄りました。購入したのはこちら、小樽ワインナイヤガラです。
前日に友人に勧められて飲んでめちゃくちゃ美味しかったんですよね。そんなこんなしていたら時間ギリギリになって地下鉄に走りました。間に合って良かったです。
最初に乗るのはこちら、スーパー北斗です。
えきねっとで予約して15%割引で乗れました。2週間以上前に予約すれば40%くらい割り引かれるようです。意味が分かりません。JR西日本では早得きっぷなどがあるみたいですが、詳しいことは分かりません。
前日に買っておいたパンを食べて、寝て、気付いたら新函館北斗に着いてました。ここからは新幹線はやぶさに乗り換えて新青森を目指します。
青函トンネルを通れると思ってテンション上がってたんですけど、当たり前ですが中から見る分にはただのトンネルでした。
ふと不安に思って十二湖での所要時間を調べると、駅から上の方に上がるのに片道15分、トレッキング1時間半と書いてあり、おまけに帰りの時間にはバスが無くてタクシーを使う必要がありそうだったので十二湖は諦めました。まぁ、天気も悪いしちょうど良かったということにして自分を慰めます。
気付くと寝ており下車の5分前くらいに起きました。新幹線に乗るとなぜかとても眠くなりますよね。降りてから指定席券の払い戻しと延長をしてもらいましたが、手数料が340円ほどかかったので一番短い区間に変更してもらってそれを投げ捨てた方が安く済んだなぁと反省しております。
新青森から青森駅までって歩ける距離だと思っていたら4kmほどあったので30分ほど待ってJRに乗ります。もちろん18切符にはんこを押してもらいます。
青森では一時間半ほどの滞在です。前々から目を付けていたB級グルメ、味噌カレー牛乳ラーメンを頂きました。普通に美味しかったのですが味噌がカレーに負けて、カレー牛乳ラーメンになっていたような気がします。常連さんとお店の奥さんが話していたのですが、すごくなまっていて東北ぽさがあり良かったです。
音がでかいし突然鳴るためびっくりすることで有名な津軽海峡歌詞碑。
あたりのお土産屋さんを軽く物色して秋田へ向かいます。
乗るのは!!こちら!!!リゾートしらかみ!!!!
席がきれい!
窓がでかい!!
新車の香り!
日本酒が置いてある!
海!!!
とまぁめちゃめちゃにテンションが上がります。
こいつに13:51~18:56と5時間と少しお世話になります。
ふと不安になり(またこの流れ)行く予定の酒造が試飲販売を行っているかを片っ端から電話して聞いていきました。
結果……ほぼ全滅
旅程を考える段階で確認するべきでした。残っているのは出羽ノ雪資料館、高清水(試飲はなし)程度です。と、いうことで居酒屋巡り+酒屋の主人とお話をする(試飲できればなお良し)といった感じで行こうと思います。
まぁそれはそれで楽しそうかもな…と思っていたところ、加賀に泊まる予定だった友人から行けなくなったとの連絡が入りました。加賀の宿はキャンセルして金沢のゲストハウスを取りました。いよいよ夜遅くまで酒が飲めるようになりました。
車内販売で白神のしずくを購入し、座席で飲んだり海岸線を眺めたりして過ごし、ようやく秋田に到着です。
リゾートしらかみでの旅が終わってしまうのは寂しいですが、また乗ろうと誓ってホームを後にします。少し歩いて宿へチェックインし、宿に荷物を置いて夜の街に繰り出します。いくつか探していた店はあったのですが、とても良さそうな店を発見してしまったためそちらへ。
お通しと一緒にまんさくの花を頂きます。お通しが信じられないくらい美味しい。酒ももちろん美味い。これは期待できるぞ、と思ってついつい頼みすぎてしまいました。
何を食べても美味い。コマイという魚は初めて聞いたのですが最高でした。
もう少し飲みたかったので気になっていた日本酒の試飲ができるところへ。
店員さんにオススメしてもらったど辛とゆきの美人をいただきました。日本酒の知識がいろいろと貼ってあります。閉店直前まで居座り宿に戻りました。キャッチが多くて大変でしたが電話をしているふりをして乗り切りました。部屋で軽く酔いが冷めるのを待って温泉に入り、この旅最長移動距離の一日目が終了しました。
二日目
9時13分発の電車で秋田を出発し、山形県で寄り道しながら新潟に向かいます。なぜか9時半に出発だと勘違いしており、駅でお土産を買っていこうと思っていたのですが新型コロナウイルスの影響で開店が9時になっていて入れず、9時まで時間を潰そうとあたりを散歩していました。ふと不安になり時間を確認すると全然時間がないことが判明し、駅まで走ってなんとか電車には間に合いました。日本酒は買えませんでした。
羽越本線にて酒田へ向かいます。ほどよい時間なので昼食を取ることにしました。美味しいとんかつ屋があるようだったのでそちらへ。脂がのっていて肉本体の甘みも感じられとてもおいしかったです。
そこの主人に酒田で日本酒が買えるところがあるか尋ねたところ、阿部酒店というところが駅近くにあると教えていただいたので歩いて行きます。お店の方に話を聞きながら夏酒を購入し、酒田をあとにします。
続いての行き先は羽前大山です。羽前大山での目的はただ一つ、出羽の雪資料館です。まず売店スペースで7種類ほど試飲させていただき、一番気に入った無垢の酒を購入しました。購入したお酒はクール便で京都に送ることにしたのですが、ついでに他の荷物を入れて送っていただけることになり、ナイヤガラと夏酒を送ってもらいました。その後、入場料100円を支払って資料館の方を見て回りました。資料館は伝統的な酒造りの道具が多数置いてあり、歴代内閣総理大臣の「国酒」という書もあり、お米の品種のお話もありと、大変充実した内容でした。100円支払う価値は十分にあると思います。駅まで歩いている最中に家庭菜園の枝豆を収穫している夫婦がいたり、駅のホームで高校生が寝転がっていたりと、とても良いところでした。名残惜しいながらも電車に乗り込み、新潟を目指します。
だいぶ天気が良くなり、車窓いっぱいに広がる田んぼや日本海などを楽しみ、新発田駅で乗り換えです。新発田では諏訪大社にだけ訪れました。
どうでもいいですけど新発田をしばたって読むのが納得いきません。普通に考えたらしんほったですよね。そんなこんなでこの日の目的地、新潟に到着です。
新潟駅前を歩いているとこのお店を発見。この外装を見たら入らないわけにはいきませんでした。
入るとお母さんが常連さんに挟まれるカウンター席を指さしながら「ここしかないんですけど大丈夫ですか?」と聞かれ、「はい!!」と即答しました。緊張と期待の混じった感情でカウンターに座り、メニューを見ると……安い!!!鶴齢と焼き鳥を何本か、もつ煮を頼んでみると美味い!!
やっぱり新潟のお酒は料理に合いますね。その後追加で焼き鳥とビールを頼んで飲んでいると常連さん3人に話しかけていただき、日本酒をおごって頂いたり漬物を頂いたり、他にもいろいろな話を聞かせて頂いたりととても楽しかったです。日本酒は鶴齢以外に〆張鶴、亀の翁(かめのお)、無鑑査を飲みました。無鑑査はとても安かった(確か1合300円程度)のにもかかわらずとても美味しく驚きました。漬物は信じられないほどしょっぱかったのですがそれがまた日本酒に合ってたまりません。また新潟に来たときはこの店に来ます!!その時はぜひまた飲みましょう!!!と言って常連さん2人を見送りました。それからもう一人の常連さんにスナックに連れて行っていただきました。ウイスキーを飲み、ママさん(でいいのだろうか)とその方と話し、食事も出して頂き、店にいらっしゃった他のお客さんと話し、とこれまたいろいろな話ができて最高でした。ここでの話はほとんど覚えていませんが。最高の気分でビジネスホテルに行き、充実の2日目が終了しました。
3日目
突然ですが皆さんは新潟から金沢に行くにはどうやって行きますか?新幹線?私鉄の乗り継ぎ?土日であれば北陸お出かけパスがあるので即決できますが平日の場合は?18切符の特例利用をうまく使う?ちなみにジョルダンによると高崎経由で新幹線に乗車するルートが良いらしいです。意味が分かりません。
上越妙高乗り継ぎで新幹線+特急しらゆきというルートも教えて頂いたのですが時間帯の関係であまり特急の恩恵を得られず……。結局私は高速バスに乗車することになりました。平日であれば多分コレが一番コスパ良いと思います。
新潟駅8:00発、金沢駅12:37着なので4時間半で5000円です。ちなみに青森からリゾートしらかみに乗車して秋田まで行っても3000円程度なので安いかと言われるとうーん……という感じです。あの区間をもう一度JR所有にしてはくれまいか。さて、金沢駅に昼過ぎに着き、gogoカレーを食べました。
駅にある地酒蔵というところで日本酒の有料試飲ができたので日本酒を少しだけ飲みました。飲んで、つい最近金沢に来たこともあり夜までしたいことがなくなりました。とりあえず荷物を宿に置かせて頂き、とりあえず日本酒を買いました。それから、金沢21世紀美術館に行き、「えっ、こんな高いの!?」と驚き、無料で入れるところをぐるぐる回り、外に出て、喫茶店を探し、入りました。そこで持って行っていた本を読み、前進の速さが異常にはやいという突然変異をもつゾウリムシの存在を知り、コーヒーを飲み干してしまったので買った日本酒を置きに宿に戻り、シャワーも浴び、Twitterを見、このまま寝ようかとも思いつつ、よくわからん小説の最初部分を書きました。続きません。
何をしていたのか覚えていませんが夜ご飯を食べられる時間になったので居酒屋を探します。駅前の方と片町の方が飲み屋街となっていたのでとりあえず駅前で探しました。が、良さそうな店は予約で満席、他の店はビビッと来ない、となかなか決まらず、かなり歩きまわり、魚が美味しいと評判のお店に決めました。入るとご夫婦でいらっしゃっている常連らしき方の旦那さんの方に大変に嫌そうな顔をされます。失礼だなと思いながら手取川あらばしりというお酒を飲み、ホタルイカとアジのたたきなどを食べました。
とても美味しかったです。そろそろ帰ろうかとしている頃にその男性から声をかけられました。話してみると若者が来たからコロナ持ってるんじゃないかと思ったとのこと。誤解も解け、梵というお酒をごちそうになりました。うまい。食べ終わり飲み終わり、お会計を済ませ外に出ます。とはいえ男性の嫌そうな顔でかなり精神的に削られたので一旦宿に帰ることにしました。
この日私が泊まったのはSHARIN Kanazawa Traveler's Innというホステル兼バーだったので、そこでジンをいただきました。美味しかったです。値段は覚えていませんが安かった記憶があります。他のお客さんもおらずオーナーさんと二人だったのでコロナの影響とかどうですか?とかなんでこのホステル始めたんですか?とかそんな話をいろいろ聞き、途中で常連さんも来たので一緒に少し話しました。オーナーの方も常連の方もとても良い方で、話していてかなり精神的に回復したので片町の方へ行くことにしました。
キャッチの方をスルーし良い雰囲気のお店を探し歩き回ります。チェーン店っぽいところやスナックばかりであまり惹かれるようなお店がなく、20分以上うろついていたと思います。すると、突然周りとは違った雰囲気の細い通りを見つけました。
ここの通りです
おでん屋に入るとお客さんは誰もおらず、店主の方と日本酒の話やそのほか全く関係ない雑談もし、その通りのバーを紹介していただきました。ここのおでん屋でいただいた日本酒のおでんのだし割りが最高に美味しかったです。冬になったら絶対にやります。そのバーに行くとお客さんが二人おり、店長オススメのカクテルをいただき、お客さんと一緒にたわいもない話をし、さらに奥のたこ焼き屋さんを紹介していただきました。
バーの店長さんが「後から俺も行くから」と言っていて正直適当言っているのだと思いましたが(笑)、一人でたこ焼きを食べていると店長さんが来られて、そこでも少しお酒を飲み、完璧に酔っ払っていたのもあっていろいろ話し(語り)ました。
次金沢に来てもこの通りに来たいなと思いつつ、最高の気分でゲストハウスに帰り寝ました。
4日目
この日は帰宅するだけです。若干の二日酔いを感じつつ18切符を用いて帰ります。ゲストハウスから駅に向かって歩こうとした時、大雨が降っていることに気付き、ゲストハウスの方に車で送っていただけないかと聞いたところ、傘を下さるとのことで、ありがたく頂きました。電車に乗り、何度か乗りかえて帰りました。2時頃に京都に到着しました。
今回とても楽しかったのでまたこういう飲み歩き旅をしたいと思います。前半と後半で書いている時期がかなり空いたので文体が変わっているような気がしますが、気にしないでください。それでは。